今回のVWC&Eから考えた、仮想空間

shinichiro beck

2008年06月02日 18:00


今回のVWC&E、自分なりの考え方をまとめた。

Second Life以外の仮想空間は、ビジネス展開を考えた「B to C」を軸に考えた物が多い。
Second Lifeを見てきていた日本の他社が、Second Lifeにない物を考えようとした結果だろうと思っている。
当初言われた「どこが面白いのか?」「どこに行けば?」「ゲームじゃない」というネガティブな意見を
取り入れた結果のような感じである。

では、始まったばかりの和製仮想空間。なぜか面白いという話が伝わってこない。
私の周りには、当然Second Lifeユーザーも多いが、他の仮想空間を試してないことはいない。
当然、ビジネスを中心に考えている人達なので、ただ流行ってるからという理由だけではない。
今回、各社の基調講演でのプレゼンテーションは、「物を売るための」仮想空間という色合いが強かった。
何となく、押しつけがましい・・・
「楽しむ」「住む」「遊ぶ」という色が感じられない。
そんな物を、人はインストールまでして楽しむだろうか?
Second Lifeはしばしば「住人」という言葉が使われる。今回見た物で「住む」というにおいがする物が無い。
多分、私を含めてSecond Lifeの方が面白いと思っている。
なぜだ?

そこには、自由だということがそこにある気がする。
今の時代、自由な考え方が好まれている様な気がする。
「Google」「YouTube」「Wikipedia」「SNSを含めたソーシャルネットワーク」今までの概念を崩した方向性だ。
古くは、1960年代からのヒッピー文化。社会的には、ソ連邦崩壊やベルリンの壁の崩壊。
最近では、反マイクロソフト的な動き等々・・・

やはり、人間は自由な物を選んでいく習性があるのでは?
スペックや使いやすいというだけでは、選ばれないという(PS3の失敗)法則が隠されているような気がしてならない。

Second Lifeが現状では支持されているが、10年後Second Lifeが存在しているかは分からない。
しかし現状では、自由な発想が出来る物が支持されている。
CGM(Consumer Generated Media)が支持されていることが背景にあるような気がする。
自由で使いやすい仮想空間プラットホーム、これが最終的にユーザーに支持されるバーチャル空間になるような気がしている。
企業からの押しつけを嫌う「自由な仮想空間」が現在一番好まれているような感じである。

まだまだ始まった仮想空間。
和製仮想空間ももう少し頑張って欲しい。

CGM
Consumer Generated Media(コンシューマー・ジェネレイテッド・メディア、略称:CGM)
http://ja.wikipedia.org/wiki/Consumer_Generated_Media

ソーシャルネットワーク
http://ja.wikipedia.org/wiki/ソーシャルネットワーク

Social Network Service, SNS
http://ja.wikipedia.org/wiki/ソーシャル・ネットワーキング・サービス
「THE SECOND TIMES」の記事

【VWCE2008レポート】国内の仮想世界関連企業が集結!「Virtual World Conference&Expo 2008」写真レポート(1)

http://www.secondtimes.net/special/006_vwce2008/20080562_booth.html

【VWCE2008レポート】リアルとセカンドライフで記念撮影も、「Virtual Worldユーザーパーティ」
http://www.secondtimes.net/special/006_vwce2008/20080602_party.html
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